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認証基準
THX pm3スタジオの音響基準(Criteria)
pm3スタジオは、以下の音響基準(Criteria)を満足している必要があります。
詳細に関しては、「プロジェクト」を参照してください。
[A]NC:室内暗騒音レベル
以下の条件下で、室内の暗騒音レベルが、NC25以下である必要があります(推奨は、NC20以下)。
・空調・換気 :強運転
・機材 :全て稼動     
また、NC25以下を満たしていても、純音などピッチ性のあるノイズ(有意味騒音)が聞こえる場合は、基準範囲外とみなされる場合があります(右図「pm3スタジオに要求される室内暗騒音レベル」参照)。
従って、一般的には、ダクトタイプの空調機を用いる必要があります。
また、プロジェクター、アンプ、エフェクターなど騒音レベルの大きいと思われる機材に関しては、マシーン・ルームへの設置や防音キャビネットの設置を検討する必要があります。
[B]遮音
室内の暗騒音レベルがNC25以下(推奨NC20以下)となるように、十分な遮音性能を持って室外からの騒音をシャット・アウトする必要があります。
また、廊下や上階からの歩行音など不意な固体伝搬音(コツコツ音)の侵入に関しても、十分な遮音対策を検討しておく必要があります。
遮音性能に関して具体的な数値での規定はありませんが、一つの例として、隣接するスタジオ間の遮音性能の目標値をTHXは、以下のように挙げています。(下図「スタジオ間に要求される遮音性能の例」参照)
pm3スタジオに要求される室内暗騒音レベル
fc 31.5Hz 63Hz 125Hz 250Hz 500Hz 1kHz 2kHz 4kHz 8kHz
室間音圧レベル差 38dB 48dB 52dB 54dB 66dB 66dB 66dB 66dB 66dB
※D-65〜D-70(JIS A 1419 -1992)程度
従って、スタジオの周囲が十分に静かである場合を除き、一般的には、浮遮音構造の検討が必要となります。
[C]残響時間
スタジオの室容積をもとにTHXが計算する残響時間を満足する必要があります。
最適残響時間の上限値、下限値(RT60:125Hz、250Hz、500Hz、1kHz、2kHz、4kHz、8kHz)に関しては、THXとの契約後、基本図面をTHXに提出することで、与えられます。
一般的には、スタジオとして十分な吸音処置が施してあれば、残響時間に関しては、ほぼTHXの条件を満たすと考えて差し支えありません。
残響時間の規定値を満足することよりも、リスニングポイントにおけるスピーカ伝送特性を満たすことの方が、pm3スタジオの音響設計にとって重要かつ必要な条件となります。
[D]音響内装
フラッター・エコーやディスクリート・エコー(直接音と分離された反射音)など、モニタリング障害となる有害なエコーが生じないように音響内装設計を行う必要があります。
リスニングポイントにおける各スピーカの伝送特性(周波数特性)に関して、20Hz〜20kHzの可聴帯域に於いて、著しいピークやディップが生じていないことが必要となります。
一般的には、THXのスタッフによるモニター調整後に、±3dB以内の平坦さで全てのスピーカの伝送特性が得られていることが理想的とされます。
従って、フラッター・エコーだけではなく、定在波やスピーカの配置(特にサブウーファ)に関しても十分に配慮した音響設計が必要となります。
D-65〜THX〜D-70の図:スタジオ間に要求される遮音性能の例
[E] 機材
モニター系の機材に関しては、THX pm3 Approved Equipmentの中から選択する必要があります。
また、Approved Equipmentではありませんが、モニター系の機材として必要となるものもあります。 詳細に関しては、「認証機材」の項を参照下さい。
Approved Equipmentの中から選択。
スピーカ
アンプ
ベースマネージメント・コントローラ
その他に必要となるもの
スクリーン
スクリーンを使用する場合は、THX推奨の音響透過型スクリーンを使用する必要があります。
G.E.Q. (グラフィック・イコライザ)
各スピーカに対して、音響調整用のG.E.Qの適用が必須とされています。
G.E.Q.に関しては、十分な音のクオリティーを持ち、Q値一定で31バンド(1/3オクターブバンド)程度の仕様のものが必要とされます。
Delay
スピーカ配置の制限から、実際には必要とされることが多い機材です。
Delayが必要となる場合は、全てのスピーカに対して同じものを適用する必要があります。
0.02msec以下の精度でディレイ値を調整できるものが望まれます。
[F] 認証テスト
認証テスト(測定)の項目は、以下となります。
・NC測定
・残響測定
・スピーカ伝送特性
・DVDなどのソフトによる聴感確認
THX pm3の認証は、上記の全ての事項が満足されていることを、THXのスタッフが、実際にスタジオで測定し確認することで与えられます。
また、上記の測定に加え、G.E.Q.などを使用したモニター特性の調整作業に関しても、THXのスタッフにより同時に行われます。
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